子犬の譲渡を希望される方へ(その2)

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 以下は、つくば虎梅荘の子犬をお譲りする際に、お渡しする飼育説明同意書の一部です。
甲斐犬という犬種があなたのライフスタイルに適合しているかどうか御検討ください。


【甲斐犬について】
 甲斐犬は、山梨県・長野県の山間部で獣猟犬として飼われてきた日本犬です。
原産地の山梨県が昔は『甲斐の国』と呼ばれていたことから甲斐犬という名称がつけられ、昭和9年に国の天然記念物に指定されました。 

【天然記念物甲斐犬愛護会標準】
●本質及び外貌;
性徴良く表し、素朴にして沈着勇猛性を備え、行動軽快にして、敏捷迫力あり。
特に帰家性強く一代一主的傾向が強い。
表毛剛直にして綿毛は密であり、蓑毛を有する。
毛色は、黒虎毛、中虎毛、赤虎毛の三つに分類される。
体型的には猪犬型、鹿犬型がある。
体高は40cm~50cm(理想は45cm前後)。
●耳;
適度に厚く三角形をなし形良く前傾し、耳の間は適度な広さを有し耳の線緩みなく、他の日本犬種よりやや大きめである。
●目;
やや三角形にして、虹彩暗褐色を呈し、毛色により多少の濃淡あり。
●口吻;
口唇良く締まり色素良く、歯牙強靱、噛み合わせ正しい。
●頭頚;
額広く額段適度に落ち込み、頚部適度な太さと長さを有し、緩み無い。
●背腰;
背線直くにして、腰力強く締まっている。
●胸腹;
胸深く、腹部適度に引き締まる。
●尾 ;
尾は太く力強い差尾又は巻尾で、長さはほぼ飛節に達するものとする。
●四肢;
強健にして飛節特に発達し強固にして且つ跳躍力、疾走力に富む。 
●文部省天然記念物指定告示の添え書き;
主トシテ山梨県下ニ飼育セラルルモノニシテ中北系日本犬ニ属スルモノナリ
中型ニシテ四肢強健飛節良ク発達シ毛粗剛ニシテオオムネ黒色及茶褐色ノモノ相半シ虎斑ヲ呈ス



【甲斐犬の飼育に際して】

《性成熟時の標準体重、体高など》
標準体重: 牡で12~16kg、牝で10~14kg程度
標準体高; 牡で43~48cm、牝で40~44cm程度

《平均寿命》
約15年

《飼養に適した飼養施設》
屋外でも室内でも可。
すぐれた跳躍力をもつので、檻ならば屋根付が望ましい。
耐寒性はあるが、暑さには弱いので、遮光、通風には十分な留意が必要。

《給餌および給水について》
○給餌回数: 
生後3ヶ月まで:1日3回(可能ならば4~5回の方がより良い)
生後3~6ヶ月:1日2回
生後6ヶ月以上:1日1回

○給仕内容: 
最初の1週間は当犬舎で与えていたのと同じ食餌(子犬譲渡の際、当犬舎で与えている餌を約2週間分おつけします)を与えて、以後、少しずつ、各家庭で用意した食餌を混ぜていき切り替える。
生後6ヶ月までの間は、子犬用フードまたは成犬用フードにミルク(犬用あるいはヤギ乳)を、フードに表示してある給餌量を目安に、体型や便の状態をみながら調節して与える。

○水:
新鮮なものを常時飲めるようにしておく。

○運動および休養について:
生後3ヶ月までは庭などでの自由運動のみで十分。
混合ワクチンが終了した生後3ヶ月以降に、引き運動を開始する。
甲斐犬は首が太く、物音に鋭敏に反応して後ろに下がる際に首輪抜けして逸走する危険性が高いため、引き運動に慣れるまでの間(子犬が自宅周辺の地理を覚えるまで)は、胴輪またはハーフチョークの首輪を装着する。
胴輪、首輪には迷子札(畜犬登録後は鑑札)を装着しておく。
最低2回(朝夕)、それぞれ30分程度の引き運動が必要。
広い庭で放し飼いする場合はこのかぎりではないが、子犬の社会化のために家の外へ連れ出して外界と触れさせる事は大切。
暑い時期は、早朝や日没後など、気温が低い時間帯に散歩させる。
自転車引きは四肢への負担が大きいので生後1年をすぎてからが望ましい。


《感染症予防》

○人畜共通感染症
狂犬病:
すべての哺乳動物に感染し、発祥すれば100%死に至る。
狂犬病予防法により畜犬登録と年1回の予防接種が義務づけられている。
レプトスピラ;
7種以上の混合ワクチンに含まれる。

○その他の伝染病;
犬ジステンパー、犬伝染性肝炎、犬アデノウイルス2型感染症、犬パルボウイルス感染症、犬パラインフルルエンザなど。
当犬舎では、生後6~7週時に1回目の混合ワクチン接種を施行し、譲渡時にワクチン接種済票をお渡ししています。
子犬を迎えた後、生後12週頃と生後16週頃の計2回、混合ワクチン追加接種をお願いします(生後16週時はパルボワクチン単体接種でも可)。
詳細は、主治医の獣医師と御相談ください。


○フィラリア
蚊によって媒介される血管内寄生虫。
予防薬の投与をお願いします。
投与期間や投与量は、主治医の獣医師と御相談ください。


○消化管寄生虫(回虫、鈎虫、鞭虫など)
便に異常がある場合はもちろん、異常がなくても定期的に検便を行い、寄生が発見された場合には適切に駆虫する(獣医師に相談する)。
当犬舎では、初回混合ワクチン接種時に検便を行い、譲渡時に証明書を添付しています。

○外部寄生虫(ノミ、ダニなど)
飼育設備が清潔でも、散歩時に叢へ入れたりすると寄生されてしまうことがある。
吸血そのものによる害(掻痒)の他、鈎虫やライム病等の伝染病を媒介される危険もあるため、寄生しているのを発見した場合には、ただちに駆除すること。
スポットタイプの予防薬(フロントライン等)が便利。


【繁殖について】

 生後約半年で性成熟しますが、母体としてはまだ未成熟なため、1歳半を超えるまでは妊娠させないようにしてください。
牝の発情期間は約3~4週間(交配適日は発情12日目~17日目位)。
交配しない場合には、牝は厳重に隔離すること(屋外飼育の場合、発情期間は玄関や室内へ入れておくのが無難)。

産まれた子犬に甲斐犬愛護会血統書が発行されるためには下記条件が必要。 
1)牡犬、牝犬両方の所有者(血統書の名義人)が甲斐犬愛護会会員である
2)牝犬の所有者が愛護会に犬舎登録している
3)血統登録に必要な書類が揃っている(詳細は愛護会にお問合せください)

甲斐犬愛護会が70年以上もの間大切に護ってきた血統です。
安易な気持ちで血統を途絶えさせる(血統書が発行されない子犬を産ませる)ことのないよう、くれぐれもよろしくお願いいたします。
名義変更をされていない方で交配をご希望の際には、当犬舎へ御相談下さい。
血統登録に必要な手続きは当犬舎で代行いたします。
ただし、譲渡の代行まではいたしませんので、産まれた子犬すべてを飼育できるか、頭数分の行き先を確保したうえでの繁殖をお願い致します。


○去勢、避妊について
 貴重な純粋甲斐犬であるが、すべての犬が繁殖に適しているわけではありません。
純粋甲斐犬だからという理由で繁殖を考えることは誤りです。
牡は手術(除睾術)により、牝は手術(子宮卵巣摘出)や薬物(ホルモン剤)によって、それぞれ去勢・避妊ができます。
これらの処置により、望まない妊娠を避けることができる他に、性ホルモンに起因する病気を予防できる、牡犬の逸走防止などの効果が報告されています。
ただし、あまり早期の去勢・避妊は、ホルモン異常による弊害(体格構成障害、脱毛、肥満など)があるので、お勧めしません。
繁殖に適した犬であっても、家庭の家庭の事情により不妊処置をされることについて、当犬舎はそれを咎めるものではありません。
去勢・避妊が前提での飼育を御希望の場合には、その旨をあらかじめご連絡ください。


《虐待や遺棄に関する法令について》

家庭動物等の飼養及び保管に関する基準



【子犬譲渡時にお渡しするもの】

・生体売買契約書
・『犬の飼養及び保管に関する基準』
・ワクチン証明書
・検便証明書
・当犬舎で与えていたフード(約2週間分)
・当犬舎で使用していた敷布(母犬、同胎犬の匂いがついているもの)



【血統書について】

 血統書は、当犬舎で甲斐犬愛護会へ一胎仔登録申請し、発行されましたら郵送・または持参にてお届けします。
原則として血統書の名義変更はしておりません(理由は下記※)。
譲渡後に名義変更を御希望の方は、お申込時にその旨をお知らせください。
血統登録料(血統書交付料)は子犬代金に含まれますが、名義変更に伴う費用は飼い主様の方でご負担願います。
甲斐犬愛護会への入会には別途手続が必要です(甲斐犬愛護会本部へお問合せ下さい)。
血統書名義変更イコール愛護会入会ではありませんので御注意下さい。


※原則として譲渡前に血統書の名義変更をしない理由※
犬の転売、他団体への転籍、作出者に無断での交配などなど、作出者が苦心してつないできた系統や血筋が失われてしまうおそれがある上記行為を防止するためです。
そこまで悪質でなくても、ご家庭の事情などで愛護会員であることが継続困難だったり、連絡不能になってしまったりでも、そこで血統が途絶えてしまいます。
血統書の所有者名義イコール法律上の所有者ではありませんので、血統書の所有者名義の如何に関わらず、譲渡契約締結をもって法律上の所有権は飼い主さま(購入者)に移動します。
繁殖ポリシーにもありますように、当犬舎の考え方にご賛同いただける方にのみ、お譲りしたいと考えておりますので、ご理解ご賛同いただける方のみお申込みください。
(当犬舎へお申込くださり仲間の犬舎をご紹介した方で、ご理解いただいたうえでお申込くださったはずなのに、また譲渡時にも口頭でご説明したのにも関わらず、実際にトラブルがありましたので追補しました)





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