放射能汚染(6月5日時点でのまとめ)

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5月21日の日記5月28日の日記6月3日の日記に引き続いて、放射能汚染について書く事にします。


【被曝限度について】

日本医学放射線学会が、2011年6月2日付で『原子力災害に伴う放射線被ばくに関する基本的考え方』を出しました。

その中の『日本人のがん死が30%に及ぶ現代においては100mSv以下の低線量の影響は実証困難な小さな影響であるといえる。(*低線量の放射線影響)』という記述のみを拡大解釈というか誤解釈して『100mSvまでは心配ない』と言う人がいました。

同告知内の

いずれにしろ、長期的には1mSv以下が目標であり(ICRP Publ. 111)、できる限り早く平時の状態に戻す必要がある。学校生活や市民生活の制限に際しては、市民の感情、学校教育の実施、線量低減のための費用、生活の制限に伴う苦痛などを総合的に考慮した判断がなされることを望む。(*学校生活や住民生活の制限)』

『医療被ばくは患者の健康を守るという利益を保証した上での被ばくであり、放射作業者の被ばく(職業被ばく)は、放射線利用に伴う作業という社会的利益のための被ばくである。これに対して、災害による被ばくは公衆に何らの利益ももたらさない被ばくであり、これらの3種類の被ばく量を相互に比較する意味は少ない。このため、災害による被ばくが発生した場合は、市民の安全を考えた緊急避難や、緊急時の特別な線量管理、緊急被ばく医療体制の整備などの対応策がとられるべきであり、考え得るリスクに対する総合的・合理的な判断に立って、健康への悪影響が発生しないように、最善の努力がなされるべきである。(*医療被ばく・職業被ばくと災害による被ばくとの違い)』

の部分を無視して、100mSvまではがん発生率の有為差を証明できない、というところだけ強調するのは、政府の御用学者が使った詭弁と一緒のとんでもない読解です。

引用した武田教授のブログでも説明されていますが、100mSv/yの被曝によって、がんの発生は0.5%上昇します。

日本の現在人口1億1806万人に換算すると年間69万人強の人が100mSv被曝したというだけの理由で(年齢や喫煙や生活習慣に関係なく)がんになるということです。

大人も子供も関係なく年間69万人強のがん患者が増えるということです。(日本人全員が100mSv浴びる訳ではないですから、69万人強という絶対数はあくまで目安ですが、0.5%という数字を具体的にイメージしていただくためにわかりやすい日本の総人口あたりで換算しました)。

日本医学放射線学会の見解は、『日本でのがん死亡率が30%、それがたかだか0.5%増えたとしても統計学的には無視できる範囲である』というものであって、『100mSvでもなんら問題はない』というものではないのです。

大人も子供も関係なく、東電と政府の怠慢によって容赦なく浴びせられた放射線被曝というだけの理由でがんになる人が0.5%増えるという事実を、無視できる範囲と考えるか、無視できない範囲と考えるかは人それぞれの考え方ですけどね。

ですから、根本的な考え方として、『避難や除染について最大限の努力をすべきだが、(災害直後、被害が広範囲すぎる等で)今すぐにはできない』 と 『避難や除染は必要ない』 とは全く違うということです。

これは強く言いたいです。

政府の巧みな論理のすり替えにだまされて被害を受けるのは、福島県と茨城県(何の手段も講じなければ、そのうち関東全域)の子供達です。

子供は選挙権もなく、親も居住地も自由に選ぶことができないのです。

子供を護る立場の大人が正しい認識とそれに伴った行動をしなければなりません。

年間1mSvを超える人工放射線の被曝は決して安全ではないので、可及的速やかに1 mSv以下の被曝量にするよう対策してくれるように政府と東電に要求しつづけるべきなのです。

政府に対する要求の仕方には、汚染度が正確にわからない飲食物が子供達の口に入るのを容認しない(汚染された飲食物は買わない、農産物や水産物は出荷時ベクレル値と検出線種を表示するよう要求する等)ことも含まれます。

汚染された生産物を安易に購入しないことは、被曝を減らす自衛でもあり、政府への抗議でもあるのです。

そこから先(理想と現実をすりあわせる)は政治家の仕事です。

政府は、その仕事をしないで、起きてしまった事故被害状況を無理矢理正当化して国民の健康と財産を侵害しているのですから、そここそを糾弾すべきで、政府の怠慢(子供達まで大量被曝にさらされているのに国が何も対策をとらないで安全安全と叫んでいるだけ)を正当化しようとするのはおかしいでしょう?

今、私たちがすべきことは、政府の怠慢を正当化する記述を探して安心することではありません。

冷静に行動するために安心できるような情報を探したいという気持ちはわかりますが、上記のような誤解釈をして政府の怠慢を容認する言動は、東電と政府の思うつぼです。


武田邦彦教授ブログより、上記内容関連記事

科学者の日記110514 医師の100ミリ

科学者の日記110526 みんな死ぬのだから・・・という論理を考える

「安全病」患者リスト・・・子供を被曝させたい人たち

科学者の日記110605 今、もっとも重要なこと

科学者の日記110530 政府も少しはなにかやってください

科学者の日記110511  放射線と体




さて、危険だ!危険だ!と騒いでいるだけでは本当に危険なので、今の時点で放射線被曝から身を護る自衛手段として何ができるのかについても武田教授がわかりやすく教えてくださっていますので、武田教授のブログ関連記事を引用しながら簡単にまとめます。


【除染】

効果的に除染するためには、まず、福島第一原発から大量に撒き散らかされた放射性物質が今現在どこにどういう形で存在しているのか、そしてどうすれば除去(除染)できるのかを知る必要があります。

武田邦彦教授ブログより、上記内容関連記事

科学者の日記110515 「奴(やつ)」はどこにいるか?

拭く・測る ・・・ 効果を上げた方(東京)と18才学生

紹介されている除染方法については、他の専門家(京大の小出助教)も同様のアドバイスをしていました。

うちも、5月の連休あたりから、犬スペースを中心に屋外の除染作業を始めました。

3~4月は外で作業するのがはばかられる放射線量だと予想していたので、除染は室内とサンルーム内のみ念入りしていました(もちろん、室内に放射性物質をもちこまないように注意していました)。

具体的には

室内は、除染効果がない掃除機は使わず、使い捨てのフローリング用ウェットシートで床を拭いて、使用後のシートはビニール袋にくるんで屋外のゴミ箱に入れておきました。

サンルーム内の床やすのこは、放射能汚染が起きる前から毎朝夕の散歩後に水で流しながらデッキブラシでゴシゴシしていたのでそれを少し念入りにして続けていました。

5月の連休から始めた屋外の除染作業ですが、とりあえず、まずは犬スペースの周辺からということで、テラスの雨樋の掃除(思ったより土埃が溜まっていました)、エコアマドに付着した土埃の除去(ルーバーの数が多いので結構大変でした)、テラスの床と壁をゴシゴシ洗浄、をしました。

吹きだまった土埃などは高レベルの放射性物質を含んでいる可能性が高いので、花粉症用の防護眼鏡とマスクと台所用ゴム手袋という装備で作業しました。

作業後は真っすぐ風呂場へ行き、着ていた洋服はすぐ洗濯し、自分はシャワーを浴びました。

屋外の作業は、週末に雨が降っていたり用事で外出したり腰が痛かったりしていたので、今日の午前中でやっと予定していた範囲の除染を終えられました。

来週末からは庭とガレージ、ウッドデッキの除染にとりかかろうと思っています。

測定器を持っていないので、除染の効果が数値で見えないのがちょっぴり残念ですが・・・。

除染と少し話がそれますが、放射性物質は焼却されても消えないので、ゴミ焼却場で再び霧状になって大気中に放出され、ヒトの肺に入る恐れがあること、高レベルの汚染が確認された焼却灰がどこに持っていかれるのか(下水処理場の焼却汚泥はなんと園芸用にリサイクルされているそうです)、については心配です。

ゴミ焼却場で霧状になり肺に入ることで一番危険な線種はプルトニウムです。

プルトニウムは胃腸からは吸収されずそのまま排泄されるのでいいのですが、肺に入ると排泄されることなく肺がんを発がんさせます。

質量が重いので、福島第一原発から直接他県へ飛んではこないでしょうが、燃料に直接触れた汚染水を海に流したことで魚にプルトニウムが入り込み、その魚をヒトが食べて排泄した便や、ゴミとして捨てた内臓部分などを焼却することで、原発から離れた地域でもプルトニウムが肺に入る危険性が指摘されています。



【飲食物について】

上記の日本医学放射線学会の告知に『通常のガンマ線やベータ線のように同等の線質係数をもつものについては、内部被ばくであっても外部被ばくであっても、その影響は臓器の吸収線量で決まり、内部被ばくを特別扱いする必要はない。そのため、人への放射線被ばくの影響を考慮する場合には、内部被ばくと外部被ばくを合算する。』とあります。

空間被曝だけで1mSvを大きく超える地域は、内部被曝を限りなく0に近づける必要があるということです。

それなのに民主党政府が汚染状況から逆算したテキトーな暫定基準値以下だからといって安心して飲み食いしていたらどういうことになるか容易に想像がつきますよね。

線種と標的臓器がわからないとSvに換算できないので、ベクレルで計算した暫定基準値最大値による被曝量は、

水: 乳児が1日800mlの水道水で調乳したとして、
   29,200ベクレル/年 
   (ヨウ素の甲状腺被曝で計算すると、81.76mSv/年)
   成人が1日1000mlの水道水を毎日摂取したとして、
   109,500ベクレル/年
   (ヨウ素の甲状腺被曝で計算すると、11.68mSv)

野菜: 1日350gの野菜を毎日食べたとして、
    67,875ベクレル/年
   (ヨウ素の甲状腺被曝で計算すると、成人で20.44mSv/年)

魚: 1日200gの魚を毎日食べたとして、
   146,000ベクレル/年
   (ヨウ素の甲状腺被曝で計算すると、成人で46.72mSv/年)

(計算式は、日本産科婦人科学会の『大気や飲食物の軽度放射性物質汚染について心配しておられる妊娠・授乳 中女性へのご案内 (続報) 』を御参照ください)

外部被曝の暫定基準値20mSvを加えると、乳児で101.76mSv/年、成人で98.84mSvです。

いかに何も考えずに決めた暫定基準値なのかがわかりますよね。

爆発直後はともかくとして、基準値以下の飲食物が常に最大値という可能性はきわめて低いでしょうが、基準値内だからと何も考えず摂取していたらとんでもない積算被曝量になるような基準値設定というのはいかがなものかと思います。

武田邦彦教授ブログより、上記内容関連記事

科学者の日記110525 縦割り:子供の立場は誰が?

新しい「信頼される」生産者・流通の時代に!

厳しい問題・・・茨城産の農作物は安全か?

科学者の日記110520  哀しい茶葉の検査拒否

海の汚染の考え方と問題点

国を失った日本人(2) 空中分解した国、子供を被曝させる

国を失った日本人(1) 海の汚染、はじまったか?

原発 緊急情報(30) 被曝を少なくする方法(その2)



【その他の注意点と対策】

武田邦彦教授ブログより、上記内容関連記事

科学者の日記110601 本当はテレビは危険を知らせるのだが

台風の前に緊急に政府がしなければいけないこと



冷静に行動するということと
政府の怠慢の犠牲になること
を許容することとは違います
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Comments 4

ゆたぽっぽん

(U_U;)ウム。

ほんとに政府が注目しているのは

近未来的に目立った影響が出ないであろう被曝の最大値

なんでしょうね。

そもそもの出発が
人命を守ることとか、国民の安全を、とかから
まったく離れているようですね…(  ̄_ ̄)トオイメ


でも、近い将来、国民は放射能の恐ろしさを目の当たりにすると思いますよ。
魚と動物から、ぼっこぼこ奇形が出ると思ってます。

全力を挙げて隠ぺいするでしょうが、
隠しきれるとは思えない。

その後は…考えたくもないけど…
隠しきれるとは思えん…

ほんとにせめて乳幼児と妊婦は疎開が
せめて今からでも…

2011-06-07 (Tue) 23:04 | EDIT | REPLY |   

ゆたぽっぽん

しくしく・・・

↑のコメントを書き終えてテレビをつけると

茨城県の海水浴場は安全だとなんとしても証明したい
海水浴場関係者のニウス…@23


すずかさんも何度も書いてますが、
安全だと証明したい人が何をやっても、どんなデータを得ても
結果、安全に近付いちゃうんです。

安全だと証明したくて証明したくてしょうがないんだもの…


しかし、なぜそう無理やり仕事をしたがる?
安全じゃないなら、安全じゃない証明をして
どーしてくれんだこの野郎!という選択肢が
慰謝料入れて、通常時の2倍くらい取り立ててやると!!!

なぜなぜなぜ、多くの人に思い描けないのだ?


野菜が出荷制限になって、なぜ自ら命を絶つ?
売る苦労なくして、売り上げをとれる
なんなら、この先、畑が放射能汚染されたからと
作付せずに、毎年の売り上げを取り立ててやろうと考えない!

命を捨てるなら、せめて東電関連の施設の真ん前でしてやれ。


ぁぁあぁ、過激なコメントを・・・ハンセイ…
いち民間人が安全の証明に躍起になってて、悲しくなりました…

2011-06-07 (Tue) 23:18 | EDIT | REPLY |   

Suzuka@つくば虎梅荘

ゆたぽんさん♪

今回のことで、茨城県ってかなりダメダメだなぁと思いました。

今朝、通勤途中の車の中でNHK第一のラジオ放送を聞いていたのですが、福島県の農家が、『国がいつまでたっても調査も対策もしてくれない』としびれをきらして自腹を切って自分の田畑の汚染度を調べるそうです。
JA全農福島が160万円の測定器を3台購入して調査するそうです。
調査費用(5~6千円/1検体)は各農家が自腹を切る形になるそうで、汚染状況によりJA全農が土壌改良の方法などについて相談にのってくれるのだそうです。

福島県の農家の方々、えらいです。
民主党政府が決めたインチキ暫定基準値さえ軽く上回る汚染が実際に確認されているのに、政府と一緒になって風評被害だと言い張って、調査も土壌改良もせずに生産・出荷しているどこかの県とは大違いです。
福島の田畑が見事立ち直って、真に安全な農作物が作られるようになったら、是非最優先で購入したいと思います。

でも、福島県の農家の方々のこんな悲壮な態度をみてもなお、いんちき政府は何も対策せず、自分たちの勢力争いに熱中しているのは政治家としてという以前に人間としてどうなのかと思いますね。

2011-06-08 (Wed) 21:13 | EDIT | REPLY |   

ゆたぽっぽん

ねぇ

てめえら人間じゃねぇ たたっ切ってやる@今のおかみ

てなもんです(U_U;)ウム。


根拠のない安全や無理やりな安全は、
加害者になりかねない。

今までどおりの仕事や生活をしたいのは痛いほどわかるが…

2011-06-08 (Wed) 22:18 | EDIT | REPLY |   

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