放射能汚染(武田教授リテラシー?)

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6月3日の日記で、武田教授のブログを紹介しました。

すると、『武田教授には気をつけた方がいい』と忠告くださった方が何名かいらっしゃいました。

気をつけた方がいいという理由については、『原発事故が起きる前と起きた後で言っていることが違う』『国債について書いた本の内容がでたらめだった』など、それぞれ違った方面からの視点でしたが、総合すれば『人間的に信用できない人だから』ということでした。

さてさて・・・。

武田教授を特別擁護するつもりではないことを前置きして・・・ですが。

今の民主党政権下の日本では、放射能汚染について、必要な情報を必要な時に得るのはとても難しいです。

特定の誰かの信者になってその人の言う事を何でもかんでも無条件に信じるのは問題ですが、坊主憎けりゃ袈裟まで、というのも、必要な情報を集めるという観点からは大変損なやりかたと思います。

武田教授と親戚になる訳でもなし、武田教授の教室員になる訳でもないので、武田教授の人間性はどうでもいいかな、と思います。

放射能汚染について必要な情報を知りたいだけなので、原発事故が起きる前に武田教授がどんなことを言っていようがやっていようが、それもどうでもいいかな、と思います。

原発事故の前と後で言う事が変わった人は他にも山のようにいますし。

メディアリテラシーの視点(流されている情報が全て真実とは限らない、メディアで大きく取りあげられている情報が自分にとっても主要な情報であるとは限らない、報道内容は報道者の意図によって操作される)でみたところ、武田邦彦教授の発言には、極端な間違いやこじつけや詭弁がなく、自分自身が知りたかった事をわかりやすく受け入れやすい形で説明されていました。

それで、武田教授のブログを貴重な情報源として概ね信用することにしました。

概ね、というのは、忠告してくださった方も御指摘のように、私が武田教授の発言を見聞きするようになったのは原発事故以降というごく最近からであり、それまでの活動や発言については知らないということがひとつ。

もうひとつは、細かい部分で、拙い私の知識や経験からでもアレ?と思った箇所がいくつかあり、その部分について自分で調べた結果、武田教授の当該主張を支持するだけの裏がとれなかったものもあるからです(引用しているブログの中にも気になる記述は含まれているものの、そんな瑣末時よりもはるかに重要な情報が書いてあるので引用しました)。

すなわち、武田教授の発言すべてを無条件に信じている訳ではありません。

でも、武田教授が言う事だからといって有用な情報までもを見逃してしまう損失を考えれば、あれ?と思う部分はスルーすればいいと思いますし、放射能汚染に関する発信情報に限ってですが、武田教授の言う通りにして、たとえ期待した効果が得られなかったとしても悪いこともおきないというところがミソだと思います。

言い回しが芝居がかっていてうさん臭いと思われがちでしょうし、細かい間違いをつっこもうと思えば結構つっこめますが、武田教授が最終的に推奨する事項は非常に無難で保守的なことしか言っていませんし、実現不可能(物理的にというだけでなく費用対効果の面でも)なことも言っていません。


放射能汚染について心配している人に対して、ただ何の根拠もなく『安全』と言ったところで、心配している人は安心できません。

今まで『危険なもの』として認識され、ほんの微量でも厳重な管理区域内でしか扱われていなかったものが、環境中に大量に撒き散らかされたのですから、それを『安全』と思えという方が無理があります。

『安全』というからには、心配している人を納得させるだけの信憑性あるデータを示さなければなりません。

今の放射能汚染状態は安全である、と言いたい人達がどういう根拠を示したか・・・?

『政府が安全と言っているから』
→あんな嘘つき政府の言う事なんか信じられません。

『出荷されている食品は安全』
→政府が決めた暫定基準値の是非や、検査方法が適切かどうかについてはさておくとしても、その暫定基準値を超えている茨城県産パセリが新潟へ出荷されて販売されたといことがありました。
一度でもそういうことがあれば、信用しろという方が無理というものです。

『放射線治療の専門医が、甲状腺癌の治療法では億ベクレル単位の放射性ヨウ素を投与するんだから、今の放射能汚染による被曝なんて大したことない、って言っている』
→私は、5月21日の日記追補に、これは医者の発言として容認できない理由を書きました。
日本の放射線科医師を指導し、専門医を認定する機関である日本医学放射線学会も私と同意見の下記告知をしました。
「医療被ばくは患者の健康を守るという利益を保証した上での被ばくであり、放射作業者の被ばく(職業被ばく)は、放射線利用に伴う作業という社会的利益のための被ばくである。これに対して、災害による被ばくは公衆に何らの利益ももたらさない被ばくであり、これらの3種類の被ばく量を相互に比較する意味は少ない。このため、災害による被ばくが発生した場合は、市民の安全を考えた緊急避難や、緊急時の特別な線量管理、緊急被ばく医療体制の整備などの対応策がとられるべきであり、考え得るリスクに対する総合的・合理的な判断に立って、健康への悪影響が発生しないように、最善の努力がなされるべきである。」
同文内の「健康への悪影響が発生しないような最善の努力」とは、
「長期的には1mSv以下が目標であり(ICRP Publ. 111)、できる限り早く平時の状態に戻す必要がある。」
だ、そうです。
20mSv(ましてや100mSv)なんて大した量じゃないから何の対策もせずそのまま被曝しておいてオッケーだなんて一言も書いてありません。

『ホルミシス効果といって微量の放射線は身体にいいそうだから』
→一定の至適線量率で照射しないと効果がみられない(至適線量率より高くても低くても効果なし)ので、災害被曝のように被爆線量が一定しない状況では効果がないみたいです。

『日本医学放射線学会が、100mSvまでは健康被害がないと言っている』
→言っていません。
『日本人のがん死が30%に及ぶ現代においては100mSv以下の低線量の影響は実証困難な小さな影響であるといえる。』と言っているだけです。
後述するように、100mSvの放射線被曝が発がんの原因と決めつけられないと言っているだけで、100mSVの放射線被曝では健康被害がないとは言っていません。

東大病院で放射線治療を担当するチームが、致死性の発がんリスクを被曝量で例えると、野菜不足で100mSv相当、塩分とりすぎで200mSv相当、運動不足や肥満で400mSV、喫煙や連続飲酒で2000mSV相当、と言っているから、喫煙や飲酒に比べたら全然たいしたことない』
→また、放射線治療医の中から、おかしなたとえをする人が出てきましたね。
自分たちが所属する学会の勧告など見ていない人が多いのですね。
上記引用がされている文章中で、100mSvの放射線被曝による致死性の発がんリスクは1.05倍になると明記したうえでの、このたとえ話・・・。
喫煙や飲酒は個人が好き好んでやることですから、それで発がん率が上昇したところでそれは自己責任というもので、同情の余地も救済の必要もないことです。
でも、喫煙もしない、飲酒もしない、食餌も含めた生活習慣にも気をつけている人(主に小児が該当する)が、東電と政府の失敗&怠慢のせいというだけの原因で致死性のがんになる確率について、パーセンテージだけで比べて同列に論じるなど、ちょっと人としての感覚がおかしいのではないかと疑います。
被災地の方々を不安から救いたい、というのであれば、こんなおかしなたとえ話をするのではなく、政府に対して「早急に平時(人工放射線として1mSv/年以下)に戻せるよう、除染や避難など適切な対策をすべきだ」と勧告するのが専門家のつとめなんじゃないですかね?
京大の小出助教が「反原発の信念を貫き通せたのは、京大だったから。東大だったら首になっていただろう」と言っていましたが、やはり東大の先生達は医者に至るまで原発を批判することは許されないのでしょうね。
原発に関することなら、撒き散らかされた放射性物質に至るまで、こんな詭弁を弄してまで擁護しなくてはならないとはねぇ。
このたとえ話について武田教授も書いていました(奇妙な発がんの論理 お酒と被曝)ので、医者の言う事だからとか、武田教授は放射線医学の専門家じゃないから、とかいう先入観は捨てて、両方の文章を読み比べてみてください。
どちらが人として普通の感覚なのか、と問われれば、私は武田教授の言うことの方が人として真っ当な感覚と思います。


このように、『安全だ』と言いたい人達の根拠は、どれも私ごときで簡単に否定できてしまうものばかりです。

これでは、心配している人の心配を取り除くことなんてできません。

放射能汚染による健康被害について、『全く心配いらない』という明確な根拠(データ)など存在しないのですから当然ともいえます。

とくに発がんや遺伝子変異による子孫への影響については、長い期間を経ての話ですから、その間には放射線被曝以外にも身体に悪い事をいっぱいするでしょうから、いざ、発症した時には放射線被曝が原因だと決めつけられない、というだけのことで、放射線被曝が原因ではないときっぱり言えないのですから。

そうであれば、武田教授のように一緒に心配してくれて『ここに注意しなさい、こうしたら危険が減ります』と言ってくれる人の方がはるかに親切といえると思います。

期待するほどの効果はないかもしれないけれど、家の中や周りを掃除をして悪いことはありません。

ミニスポットという存在を知らずに不用意に近づくよりは、避けて行動する方が被爆線量が減ることは間違いありません。

放射性物質がどれだけ含まれているか不明な食材をビクビク量を気にして食べるよりも、非汚染地域の食材をお腹いっぱい食べる方が精神的にもいいに決まっています。

家の中を拭いてベランダを掃除したらこんなに線量が減りましたよ!と笑顔で報告したお父さんやお母さん方、家計をやりくりしながら非汚染地域の食材を探して買っているお母さん方は、そういう対策をしているという充実感と共に、物理的にも身体的にも精神的にも安心な方へ傾くのですから、それに対してわざわざ『意味がない』と言う人は心ないと思いますし、 安易に他人を危険にさらしかねない無責任な行為とも思います。

ただ、冒頭にも書いたように、誰に対してもどの情報に対しても、リテラシーの視点は大切と思います。

国民を護る立場であるはずの政府からして嘘と隠蔽によって国民を窮地に陥れている現状ですし、人間ですから一人の人が常に正しい事を言うとも限りませんから、医者が言っているからとか、放射線の専門家が言っているから、といってそのまま鵜呑みにしたり、特定の誰かを無条件で信じたりというのは、やはり危険です。

押し流されず、暴走せず、何に対してもリテラシーの視点を忘れずに、長期間に及ぶであろう放射能汚染に立ち向かっていきましょう。


とうとう、ストロンチウムが福島の土壌から検出されました。

国や東電が何もしてくれないので、あちらこちらの一般市民が自分達で環境の放射能汚染について、地方自治体や民間企業へ依頼して調査を始めました。

調査の際には、政府や東電の発表など信用せず、考えられうる核種について可能な限り調べておいた方がよいでしょう。

当初の水素爆発で大量に撒き散らかされた後、汚染された農産物や海産物が被災地応援と称して全国へ運ばれ消費されたり、意図的・非意図的(漏れでた)に海にも大量の放射性物質(こちらは燃料棒に直接触れた水)が放出されました。

福島第一原発から出た放射性物質は、今後、どこにどのような形で姿を現すのか、予想が難しくなってきました。

初期から、国と東電が、パニックを避けるためというもっともらしい理由付けをして、自分達に都合が悪い情報(放射能汚染がどういう形で拡大していくか)を隠蔽していたおかげで、広範囲かつ複雑な経路で放射性物質が拡散してしまい、かえってパニックをあおりかねない結果になっています。

事故から3ヶ月近く経つのに、補償範囲が明らかになると困るのでしょうか、汚染状況の把握もしようとしません。

高濃度汚染地域の除染作業さえせずに、誰が総理大臣になるか等という世界一どうでもいいことに明け暮れています。

こんな政府の言うことをまだ信じる人がいることの方が私には信じられませんし、政府の片棒をかついで安全ではないものを安全と言い張る人達も信じられません。

安全だと思う人は勝手に安全だと思っていればいいと思いますが、そのために放射性物質で汚染されたものをいいかげんに扱って、汚染を拡げたり汚染経路を複雑にしたりするのは非常に迷惑な行為といえます。

本当に安全だと言い張るのなら、心配だという人も納得できるレベルの明確な根拠を示してからにいただきたいです。




ところで、これはくだらない余談ですが・・・。

原発の近くの地域では、電気料金が割引されています。

だとすると、原発事故で汚染された地域も、電気料金を大幅割引してもらってもいいような気がしますが。

汚染地域も非汚染地域も一律に電気料金を値上げするらしいです。

いまも被災地でがんばっている自衛隊も含めて国家公務員の基本給を減額するとか、消費税を上げるとか、国と東電は自分達が犯した失敗の尻拭いを他人にさせて知らん顔、って、ホントどうかと思います。



政治家は、勢力争いばかりしていないで
福島と茨城を除染してほしいです。
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Comments 4

ゆたぽっぽん

(の。の? ニョ?

あ、そうか管理者にだけってことが出来るからかなぁ~

まぁわしも当然、すべてを鵜呑みにして
可能な限り彼の言ってるとおりにすることが正しいってんじゃないからなぁ

でもSuzukaさんの言ってることにも真理を感じてて
どういうことかと言うと

そもそもが危ないか危なくないかどっちか分からない源ではない
自然界には存在すらしなかったものや
あったとしても、現況の何ケタも少ないもので
かつ、人によって自在に管理されている状況でなければ
まさしく百害あって一利なしの源。

だらか、そのくらいは大丈夫ですよ
ってたって、たやすく体内に入れていいものとはとても思えない。


やっぱり実態がないからイメージは難しいかも、
わしにとっても。

他の百害あって一利なしそうな毒劇物で考えれば
少しは簡単。

さまざまな毒劇物にもやはり、
致死量や急性、慢性の障害を引き起こすであろう
体重当たりの量があるから

当座、急性も慢性も障害すら引き起こす確率はないであろう量を
家の中にばらまいたり、食品の中に入れてもいいですか?ってことや。

百害あっても一利なしと言うには可哀想だけど
ヒ素とか?有機水銀とか?青酸カリとか?

まき散らし方は、偏ったりしているので
積極的に体内へ入れようとしないでくださいね
でも、普通に生活していれば、平気な量しか入らないでしょうから
大丈夫ですよ。

って、嫌やろ。どー考えても。

なるべく建物の中で生活してれば平気だってか
すげーな人権なんてあったもんじゃない。


となると、大丈夫だって根拠を示して納得できるような情報を
取捨選択するってことになる

まっなんだかんだ言っても、わしの場合
人間の雄で大人なら、まだまだ平気だって理解をして
平常心を保っている。( ̄m ̄*)プッ  逃げだそうとも思わない。
特別な親近者にも、若いってほどの人はいないしね。

ただ、一律20mSvを上限とする のような、
まったく根拠もなく、安全とはとても思えない対象が少なからずいる。
なもんで
それは、こういうわけで出鱈目なんだよって言う方を信じるね。

2011-06-10 (Fri) 02:25 | EDIT | REPLY |   

アキママ

そう。

政治家が政争を続けているのを見てウンザリ。(出来レース?)
消費税の件も変だと思います。そもそも税金の使われ方が納得できない。それに「消費税増税せよ法人税下げよ」と日本に圧力かけてるのがIMFだったりアメリカだったり。法人税が下がったら外資がなだれ込んできて税金を含めた日本の利権を根こそぎ搾取するんじゃないかと警戒しています。
何を食べてもベクレル数ってどうなんだろう?って思ったりして美味しくないし、政治家は頭にくるし、ってストレスになってます。
でも、ストレスって免疫力を低下させるからダメなんですよね。
前向きな事を考えようっと。

2011-06-10 (Fri) 10:34 | EDIT | REPLY |   

Suzuka@つくば虎梅荘

ゆたぽんさん♪

わかりやすいたとえかたですね♪
かなり痛快で、笑い事じゃないのに笑ってしまいましたよ♪

反原発の人たちのサイトは見ると気が滅入るので、自分の精神衛生上、武田教授のブログしか見ていない日もあります。
体調がいい時とか、知りたいことが出て来た時だけ、いろんなサイトを見比べています。
↓のような記事を見ると、一日中暗い気持ちになります。

http://blog.goo.ne.jp/pandalife2004/e/f5c53e1c51bfca3f4ce7ece2273369ce
(記事より一部引用)
今でも、ベラルーシで生まれる子供たちの、たったの15~20%だけが、『健康』な赤ちゃんである。聞き間違って異常なのが15~20%かと思ってそれでもすごい数字なのに、事実は、『正常が15~20%』なのである。。映像で出てくる、親にも育てられなくて捨てられた様々な奇形や障害をもつ赤ちゃんや子供たち。。ベラルーシの孤児院は、原発事故以後たくさん出来た。そして、まだまだこういう子供たちは増えつづけるのである。。
(引用おわり)

2011-06-10 (Fri) 23:54 | EDIT | REPLY |   

Suzuka@つくば虎梅荘

アキママさん♪

経済のことはよくわかりませんが、アキママさんの危懼はきっと当たっている気がします。
たかが電気のために、日本の国土と日本人が滅びていってしまうのかと思うと・・・。

急に軽い話になってしまいますが。。。
私、パンが大好きなんですよ。
なぜかDVDレコーダーに自動録画されている7スタbratch!という情報番組を結構気に入って観ているのですが・・・。
『Heart Bread ANTIQUE 銀座本店の天使のチョコリング』
『モンシェール・ミホのデニッシュパン』
というのが紹介されていて、めちゃめちゃ美味しそうだったんです♪
『食べた~い!』と思った瞬間『材料の小麦粉や乳製品の産地はどこなんだろう』って反射的に思っちゃっているんですよね。
この先、いつもそんな心配をして生きていかなければならないのかと思うととても悲しいです。
ここ1ヶ月以上、自分で作った食事以外で口にしたのは、仕事の会議の時に配られたサンドイッチだけです。
もともと甲斐犬と暮らし始めてからは寄り道しない直帰型だったのですが、こんなことになるのなら、もっと外食三昧しておくんだったと後悔しています(涙)

2011-06-11 (Sat) 00:10 | EDIT | REPLY |   

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